独フォルクスワーゲン(VW)が不正ソフトを使って米欧の排ガス規制を逃れていた問題で、国土交通省は26日、ディーゼル乗用車への不正ソフト使用を11月中旬から禁止すると発表した。11月9日まで意見を公募し、道路運送車両法に関する告示を改正する。
石井啓一国土交通相が23日、2018年までに予定していた不正ソフトの使用禁止措置を年内に前倒しする考えを表明していた。トラックなど大型のディーゼル車については、すでに13年から禁止している。
VWは米欧で、排ガス試験の状態を察知して走行性能を落とし、排ガス量を減らす不正ソフトを使っていた。日本では同様の不正ソフトを使ったディーゼル乗用車は販売されていないが、国交省は海外での問題発覚を重視し、禁止措置の前倒しを決めた。