経団連の榊原定征会長は9日、会長・副会長会議後の記者会見で、大学生の就職活動の解禁時期について「現行の8月から2カ月程度前倒しする必要があるという考え」との姿勢を明確にした。政府や大学関係者との協議を経て11月中に正式に決定する。2017年4月に入社する学生が対象となる。会社説明会など広報活動の開始は3月で据え置く方針。
榊原会長は加盟企業に実施したアンケートでも「(8月解禁によって)採用選考活動に悪影響があったとする回答が全体の9割近かった」と説明した。18年4月以降に入社する学生の採用活動時期に関しては引き続き議論を行った上で決める。〔日経QUICKニュース(NQN)〕