【NQNニューヨーク=横内理恵】12日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の12月物は前日比1.18ドル安の1バレル41.75ドルで取引を終えた。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で原油在庫が市場予想よりも増えた。世界景気の先行き不透明感が意識されたこともあり、需給の緩みを手がかりとした売りが優勢だった。
12月物は一時41.54ドルと期近物として8月27日以来ほぼ2カ月半ぶりの安値を付けた。
ガソリンは3日続落、ヒーティングオイルは続落した。
ニューヨーク金先物相場は小幅に続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比3.9ドル安の1トロイオンス1081.0ドルで終えた。ブラード・セントルイス連銀総裁など複数の地区連銀総裁から年内の米利上げ開始を示唆する発言が出た。金市場への資金流入が細るとの観測が金の重荷となった。
一方で上げに転じる場面もあった。金の調査機関ワールド・ゴールド・カウンシルが7~9月期の世界の金需要について前年同期比8%増えたと発表したのを受け、需給改善を好感した買いが入った。
銀は9日続落し、プラチナは11日続落した。