【NQNニューヨーク=古江敦子】13日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が3日続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の12月物は前日比1.01ドル安の1バレル40.74ドルで終えた。一時は40.22ドルと期近物として8月27日以来ほぼ2カ月半ぶりの安値をつけた。
国際エネルギー機関(IEA)が同日発表した11月の月報で、2016年の世界の原油需要が15年から伸び悩むとの見通しを改めて示したのが売り材料視された。
石油サービス会社ベーカー・ヒューズが午後に発表した週間の掘削設備(リグ)稼働数で、米国の石油生産向けの稼働数が11週ぶりに増えた。需給の緩んだ状態が長引くとの見方が広がり、売りにつながった。
ガソリンは4日続落。ヒーティングオイルは3日続落した。
金先物相場は小幅ながら3日続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、取引の中心である12月物は前日比0.1ドル安の1トロイオンス1080.9ドルで終えた。外国為替市場でドルがユーロに対して上昇し、ドルの代替投資先とされる金の売りを誘った。
銀は10日続落。プラチナは12日続落した。