22日午前11時ごろ、群馬県安中市で「ヘリコプターが墜落した」との110番が相次いだ。安中市松井田町原の上信越自動車道脇の斜面で、赤い小型ヘリの残骸が見つかり、搭乗していた男性2人の死亡が確認された。
県警によると、亡くなったのは会社員、平岩和彦さん(54)=東京都板橋区=と自営業、高田博樹さん(57)=板橋区。
国土交通省は航空事故と認定し、運輸安全委員会の航空事故調査官2人を23日、現地に派遣することを決めた。
国交省によると、墜落したのは、2人乗りの自家用小型ヘリ「ロビンソンR22」。飛行計画などでは、千葉県流山市を出発し、東京ヘリポート(東京・江東)で給油。長野県小諸市に向かう途中だった。
ヘリを所有し、2人に貸した会社の男性社長(58)によると、2人はヘリ愛好家らでつくるクラブのメンバー。出発前の打ち合わせでは、小諸市で昼食を取り、流山市のヘリポートに戻る予定だったという。「平岩さんは温厚で冷静な人だった。高田さんは陽気で、2人は仲が良かった。こんなことになり、残念で仕方がない」と話した。〔共同〕