日本酒製造の男山(旭川市)は若者や女性をターゲットとした消費者の開拓を強化する。道産米を原料にした同社初の純米生酒を12月に投入する。アルコール分を抑えて飲みやすくし、伝統に縛られないデザインや商品名を採用。若い世代を呼び込み、息の長い購買者になってもらう登竜門と位置づける。
新商品「冬、生まれ。」は今年収穫した道産米を原料にし、酒を加熱殺菌処理せず、アルコールや水も添加しない生の純米原酒。アルコール分は原酒としては控えめの17度とし、すっきり感を出した。口当たりは甘くてあっさり。ほのかな吟醸香を漂わせる。
山と太陽をイメージしたパッケージは旭川のデザイン事務所に委託し、和とめでたさを演出する。商品名や「お酒は20歳になってかララン♪」のコピーは札幌のコピーライターに依頼した。瓶の首のタグにも「私をフッた男たち?くだラン♪」など若者の共感を狙った10種類のコピーを付ける。
12月10日から道内の酒販店や百貨店などで5千本限定で販売する。720ミリリットル入りで参考価格は1480円。