【NQNニューヨーク=岩切清司】11月30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落した。前週末比78ドル57セント(0.4%)安の1万7719ドル92セントで終えた。新規の売買材料が見当たらない中、年末商戦に入ったのを受けて消費関連株に売りが出た。
27日から本格化した年末商戦の動向を気にかける市場関係者が多かった。週末の店舗販売が盛り上がりに欠けたとの報道が目立ったものの、インターネット通販の伸びが鍵を握るとの声もあった。商戦の全体像を把握する手がかりに欠けたことも手控え要因となった。
消費関連株は期待が先行する格好でこれまで上昇基調にあっただけに、利益を確定する売りが優勢となり米株式相場の重荷となった。小売り世界最大手のウォルマート・ストアーズやネット小売りのアマゾン・ドット・コムが売られた。
週内には欧州中央銀行/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EAE6E0E2E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(ECB)の理事会、11月の米雇用統計の発表など米国内外で重要なイベントを控える。積極的な取引を見送る投資家も多かった。
ナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数は4営業日ぶりに反落。同18.859ポイント(0.4%)安の5108.666となった。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「ヘルスケア」や「生活必需品」、「一般消費財/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE6E4EAE2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX・サービス」など5業種が下落。「エネルギー」や「電気通信サービス」などが上げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約13億2000万株(速報値)、ナスダック市場は約20億8000万株(同)だった。
事務用品販売のステープルズが安い。一部で米独禁当局が同業オフィス・デポとの合併差し止めを検討していると伝わったのを嫌気した。豪英資源大手のBHPビリトンの米預託証券/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EAE7EAE3E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(ADR/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE0E3E5E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX)が3日続落。ブラジルの鉱山で発生したダム決壊事故を巡る賠償請求を警戒した売りが出た。人件費の増加見通しを発表した自動車のフォード・モーターも下げた。
証券会社が投資判断を引き上げたマイクロソフトが高い。原油先物相場は小幅安となったものの、シェブロンといった石油株や建機のキャタピラー、化学のデュポンがしっかり。4日開催の石油輸出国機構(OPEC/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EAE6E0EAE2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX)総会を前に原油の需給改善に対する思惑が株価を支えた。