18日付で名古屋地裁所長に就任した伊藤納氏(62)が名古屋市中区の同地裁で記者会見し、「身近で利用しやすく、頼りがいのある司法に近づくよう努力する。元気で活気ある職場にしていきたい」と抱負を語った。
前回、名古屋で勤務した2009年には、裁判長として同地裁初の裁判員裁判を担当。「裁判員が真剣に審理に取り組んでくれたことが印象に残っている」と振り返り、「制度のさらなる定着を図りたい」と話した。
愛知県出身で、岐阜地・家裁所長から着任。これまで東京地裁判事のほか、名古屋高裁判事や鹿児島地・家裁所長などを務めた。裁判官としてのモットーは「公正さ。様々な角度から証拠を吟味し、真実に迫ることを心がけている」と語った。