【ニューヨーク=高橋里奈】国連の潘基文事務総長は28日、日韓両国が従軍慰安婦問題の解決に向けて合意したことについて「歓迎する」との声明を報道官を通じて発表した。合意は「2国間関係の改善に貢献すると期待している」と強調した。
潘氏は韓国出身で、慰安婦問題への関心も高い。声明は「北東アジアの国々が歴史認識に基づき、未来志向の関係を築くことの重要性」を強調した。
合意は11月の日韓首脳会談で、早期妥結に向けて協議を加速することで一致したことを反映したものだと指摘。「韓国の朴槿恵大統領と安倍晋三首相のリーダーシップとビジョンに感謝する」とし、重ねて歓迎する意向を示した。