【ケルン(ドイツ)=共同】J1鳥栖の来季監督の就任要請を受けていたドイツ人のフェリックス・マガト氏(62)が31日、自身の交流サイト「フェイスブック」で正式に断りの連絡を入れたことを明らかにした。「日本での仕事に心をひかれたが、慎重に考慮し分析した結果、申し出を断ることを決めた」と言う。
ドイツの大衆紙エクスプレス(電子版)も30日に鳥栖側に伝えたと報じており、競技面や組織面の将来的なビジョンを欠くことが最大の理由という。鳥栖側は当初、基本合意したとしていたが、関係者が31日に「間違いありません。報道の通りです」と認めた。
元西ドイツ(当時)代表のマガト氏はバイエルン・ミュンヘンなどを率いてドイツ1部リーグ優勝の実績を持ち、今季J1で11位からの巻き返しを期す鳥栖が招聘に動いていた。同氏は12月上旬に来日して施設などを視察したが、正式契約には至らなかった。森下仁志監督が就任した今季、鳥栖は26日に天皇杯全日本選手権準々決勝で敗退し、全日程を終えた。