【NQNニューヨーク=横内理恵】4日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2016年2月物は前営業日と比べて0.28ドル安の1バレル36.76ドルで取引を終えた。中国の経済指標が弱かったことから同国の景気先行き不透明感が意識され、原油需要が伸び悩むとの見方につながった。
原油相場は高く推移する場面もあった。サウジアラビアなどが相次いでイランとの外交関係を断絶した。中東の緊張が強まれば、原油生産に影響するとの見方がひとまず買いを誘った。ガソリン、ヒーティングオイルは上昇した。
ニューヨーク金先物相場は続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である16年2月物は前営業日と比べて15.0ドル高の1トロイオンス1075.2ドルで取引を終えた。中国・上海株の急落に端を発した世界的な株安で、投資資金の受け皿となりやすい金が買われた。サウジがイランとの外交断絶を表明したのを受け、中東情勢の緊迫を警戒した投資家による金買いもあった。
銀は3営業日ぶりに反発し、プラチナは反落した。