JR九州が導入する新しい観光列車「かわせみ やませみ」=同社提供
列車名は「かわせみ やませみ」――。JR九州は13日、2017年春に鹿児島線と肥薩線の熊本―人吉間で導入を予定している新しい観光列車の名前と外観を発表した。
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同社によると、肥薩線沿線の球磨川流域に生息する鳥から名付けたもの。2両編成で1両が青色の「かわせみ」、もう1両が緑色の「やませみ」で、車体は自然豊かな渓流を鳥が飛び回る姿をイメージした。定員約70人で、毎日3往復する予定という。
豪華寝台列車「ななつ星」を手がけた水戸岡鋭治氏がデザインした。内装は未定。水戸岡氏は「自然に溶け込む瞬間と映える瞬間があるような、楽しい車両にしたい。内部の仕上げや使い方は地域の人の意見を聞きながら、オンリーワンなものを作る」と話した。
観光客を呼び込むため、同社は地域の歴史や文化などを表現した列車を導入している。「ゆふいんの森」や「或(あ)る列車」などがあり、「かわせみ やませみ」は11例目となる。
熊本県人吉市であった発表会見で、青柳俊彦社長は「地元の皆さんと一緒におもてなしを勉強し、その成果を提供していきたい」と語った。(仲大道)