韓国国防省報道官は14日、「我が軍は北韓(北朝鮮)の5回目核実験とムスダンなど弾道ミサイル発射の可能性に対し、鋭意注視し、備えている」と語った。日米韓は、北朝鮮が15日に金日成(キムイルソン)国家主席の生誕記念日を迎えるため、新たな挑発を警戒している。
別の軍事関係筋によれば、北朝鮮は日本海沿いの江原道元山(カンウォンドウォンサン)付近に、弾道ミサイルを搭載した移動発射台を展開している。北朝鮮は過去、中距離のムスダン(射程3千キロ)を発射したことはないが、韓国政府は、北朝鮮がイランなどで試射したデータを元に実戦配備しているとみている。
韓国政府は、北東部の咸鏡北道(ハムギョンプクト)豊渓里(プンゲリ)にある核実験場では、北朝鮮がいつでも5回目の核実験を行える態勢にあると分析している。
一方、14日付の北朝鮮の労働新聞(電子版)によれば、北朝鮮軍が12、13両日に党代表者会を開き、金正恩(キムジョンウン)第1書記を、5月7日から開く労働党大会の代表に選んだ。(ソウル=牧野愛博)