決勝の日体大戦で激しい突破を見せるアルカス熊谷のFWボギドゥラウマイナダベ(中央)
7人制ラグビー女子の日本一を決めるシリーズ大会第1戦となる保土ケ谷大会は24日、神奈川・保土ケ谷公園ラグビー場で順位決定戦があり、前年総合1位のアルカス熊谷が決勝で同7位の日体大を31―17で破って優勝した。3位は追手門学院大、4位は東京フェニックス。シリーズは全4大会で、第2戦の秋田大会は5月14、15日に開催される。
■女王、危なげなく優勝
女王アルカス熊谷の決勝の相手は、いきのいい1年生たちが加入した日体大。小刻みなパスと分厚いサポートが売りの日体大を個の力で圧倒し、第1戦を危なげなく制した。
MVPに輝いたFWボギドゥラウマイナダベの突破で道を切り開き、日本代表候補のバックス鈴木陽が軽やかなステップでトライラインへ駆け抜けた。新人のFW黒川、バックス野田らも元気よく走り回り、層の厚さも示した。
決勝以外の5戦は完封勝ち。大会も3年目を迎え、各チームの底上げは進んでいるが、追われる者も進化を止めない。黒川が「まだ自分の力を出せていない」と渋い顔を見せれば、主将の竹内は「もっといいラグビーを」と貪欲(どんよく)だった。