投票を呼びかけるプラカードを手に、街頭演説に集まった市民ら=23日、札幌市厚別区、恵原弘太郎撮影
与党と野党統一候補の一騎打ちとなった衆院北海道5区補選は、自民公認の和田義明氏(44)が接戦を制した。有権者からは安倍政権の政策を評価する声があった一方、不安を口にする人もいた。安全保障関連法に反対する若者たちがつくる「市民連合」が初めて国政選挙に参加し、一定の存在感を示した。
自民・和田氏が当選
北海道5区は故・町村信孝前衆院議長が当選を重ねてきた選挙区。町村氏の次女の夫で地盤を引き継いだ自民公認の和田義明氏(44)=公明など推薦=が、激しく追い上げを見せた無所属の池田真紀氏(43)=民進、共産、社民など推薦=を振り切った。
千歳市の元自衛官、岡田正勝さん(79)は安全保障関連法が主な争点と考え、和田氏に投票した。「国際平和のために外国とも力を合わせないといけない」。江別市の公務員男性(22)も「アベノミクスを継続させて景気を回復させてもらいたい」と和田氏を支持した。