学校で、同性愛者らに対する否定的な発言を聞いたことがある性的少数者が9割近くに上ることが、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が6日に発表した調査結果でわかった。教師のこうした発言を聞いた人も約3割いた。
昨年8~12月に調査し、458人のLGBT(同性愛者、両性愛者、心と体の性が一致しない人ら)が回答した。回答者は国内各地の12~24歳。インターネット上や対面などで、校内でのLGBTへの否定的な発言などについて尋ねた。
結果によると、教師や生徒がLGBTに関する否定的な言葉や暴言、冗談を言うのを聞いたことがある人は86%。教師が言うのを聞いた人も29%いた。暴言などへの教師の対応は「特に反応しない」が60%。「教師も生徒に加わり暴言を吐いていた」との回答も18%あった。
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