佐々木忠次さん
欧州の名門歌劇場やバレエ団を数多く招聘(しょうへい)し、日本の舞台芸術を国際水準にまで高めたプロデューサーで、日本舞台芸術振興会(NBS)と東京バレエ団代表の佐々木忠次(ささき・ただつぐ)さんが4月30日、心不全で死去した。83歳だった。葬儀は親族で行った。お別れの会は6月12日正午から東京都目黒区目黒4の26の4のNBS内東京バレエ団スタジオで。連絡先はNBS(03・5721・8000)。
ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、英国ロイヤル・オペラなど一流歌劇場や、パリ・オペラ座バレエ団、英国ロイヤル・バレエ団などを招聘、「引っ越し公演」の文化を牽引(けんいん)した。指揮者カルロス・クライバー、ダニエル・バレンボイム、振付家モーリス・ベジャール、ダンサーのマイヤ・プリセツカヤ、シルヴィ・ギエムらとの親交も深く、来日に貢献した。
64年には東京バレエ団を創設。30カ国計153都市で747回の公演を実施し、世界レベルに育て上げた。