佐藤慎一氏
財務省は、田中一穂事務次官(60)の後任に、佐藤慎一主税局長(59)が就く人事を固めた。また、外務省は、斎木昭隆事務次官(63)の後任に、杉山晋輔外務審議官(63)を充てる人事を固めた。いずれも首相官邸の人事検討会議を経て、6月中旬にも発令する。
佐藤氏は主計官や秘書課長、官房長などを歴任。2014年7月から主税局長を務め、消費増税時の軽減税率の制度設計や法人税率引き下げなどに取り組んだ。主税局長から事務次官になるのは1981年以来、35年ぶり。
杉山氏は条約課長やアジア大洋州局長などを務め、5月の主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)では、政治・外交分野の担当者として各国との調整にあたった。早大中退で、私立大出身の事務次官は戦後初めて。