居酒屋ではビールとハイボールで乾杯するケースもある=東京都内
ビール、発泡酒、第3のビールをあわせた「ビール系飲料」の2016年1~6月の出荷量は、前年比1・5%減の1億9278万ケース(1ケースは大瓶20本換算)で、上半期としては4年連続で過去最低を更新した。1杯目からハイボールやチューハイを飲む傾向が広まっていることが背景にありそうだ。
ビール大手5社が12日、発表した。出荷量の内訳はビールが49・6%、発泡酒が14・0%、第3のビールが36・4%。ビールはサントリーの「ザ・モルツ」やサッポロの「黒ラベル」が好調で、前年比0・4%増となり2年ぶりに増えた。だが、発泡酒は前年比8・8%減で、第3のビールも1・0%減った。
会社別のシェアは、アサヒが同1・1ポイント増の39・2%で7年連続の首位。サントリーは0・5ポイント増の16・0%で過去最高となり、サッポロも0・4ポイント増えて11・9%だった。一方、キリンは2位を保ったものの、1・9ポイント減の32・1%で過去最低となった。主力ビール「一番搾り」は47都道府県別の味が人気を集めたが、他の商品の販売がふるわなかった。
ビール系が減るなかで、ハイボ…