1980年代に人気を博したラグビードラマ「スクール・ウォーズ」の主演を務めた山下真司さんが8日、連敗中のサンウルブズの練習場を訪問。「信は力なり」と田中(右)、内田(左)に活を入れた
2019年ラグビーW杯日本大会開幕まで、8日であと500日。大会の盛り上がりの鍵を握るのが日本代表の活躍だ。前回大会は日本史上初の3勝を挙げ、ラグビーブームを巻き起こした。初の8強入りを目指す今回は、強化が順調とは言い難い。6月の代表3連戦は、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)の試金石となる。
現在の代表強化の柱になっているのが、世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」に参戦して3年目となるサンウルブズだ。ジョセフ氏は今季から代表とサンウルブズのHCを兼任。両チームの指導に一貫性を持たせ、世界の強豪クラブとの対戦を通じて国際経験の少なかった日本選手の底上げを図っている。
今季の目標を「リーグ5位」に掲げたサンウルブズはここまで開幕9連敗。参加15チーム中、唯一白星がない。ジョセフHCは「世界最高峰の選手たちと対戦して力をつけるのは、W杯に向けて必要だ」と勝敗を超えた参戦の意義を強調するものの、外国人選手を多数加えて期待も高まっていただけに停滞感は否めない。
サンウルブズに参加する日本代表主将のリーチマイケル(東芝)は「6月の代表戦で(時間が足りるか否かを)感じることになる」という。イタリアとの2連戦(9日・大分、16日・兵庫)とジョージア戦(23日・愛知)で手応えをつかめれば、今季の目玉である11月のニュージーランド戦とイングランド戦に向け、弾みをつけられる。
ジョセフHCは6月の3連戦を「必勝」と位置づけ、5月後半はサンウルブズから代表の主力を外して準備を整える。「この4カ月のスーパーラグビーでの経験値を、日本代表のジャージーを着て発揮してほしい」と願っている。
山下真司さん、チームに活
8日にはラグビーを題材にした青春ドラマの金字塔、「スクール・ウォーズ」の主演を務めた山下真司さんがサンウルブズの練習場を訪問。12日の国内最終戦に向け、連敗中のチームに「信は力なり」と活を入れた。(野村周平)