日大(赤)と関学大(青)の第51回定期戦は、21―14で関学大が勝利した
アメリカンフットボールの日大と関学大との定期戦(6日、東京)で、日大守備選手の過度な反則行為で選手が負傷したことを受け、関学大アメフト部は12日、兵庫県西宮市の大学内で会見を開き、日大に抗議文書を送ったことを明らかにした。
反則3度のアメフト日大選手、関東学連が異例の処分
抗議文書(10日付)では日大に対し、反則行為の経緯説明と正式な謝罪を求めた。関学大は反則行為を「選手を傷つけることだけを目的とした意図的で極めて危険かつ悪質な行為」とし、日大から誠意ある回答がない場合、これまで51回続いた定期戦は来年度以降は行わないとしている。また負傷した選手は、右ひざの軟骨損傷と腰の打撲で全治3週間と診断されたという。
一方の日大はこの日、富士通スタジアム川崎で関大と対戦。10日に関東学生連盟から対外試合の禁止処分を受けた守備選手、厳重注意を受けた内田正人監督は会場に姿を見せなかった。森琢コーチは試合後、関学大からの文書が届いたことを明らかにし、「(謝罪などについては)今ここで私が答えることではない。適切な形で対応したい」と語った。関係者によると、処分を受けた守備選手は周囲に退部の意向を示しているという。
同連盟は今後、規律委員会を開き、両大学へ聞き取り調査などをして、守備選手や監督の最終処分を決定する。
6日の試合で、日大の守備選手は関学大攻撃の1プレー目、関学大のクオーターバック(QB)がパスを投げ終えた約2秒後に背後からタックル。QBはそのプレーで負傷退場した。日大の守備選手はその後のプレーでも不必要な乱暴行為を続け、5プレー目で退場処分となった。