シリア第2の都市の北部アレッポの反体制派支配地域と外部を結ぶ道路をアサド政権軍が封鎖し、同地域が完全に包囲された。在英NGO「シリア人権監視団」が17日、明らかにした。同地域には推計で約30万人がいるとみられ、食料、医薬品などが不足する恐れが高まっている。
反体制派支配地域はアレッポ東部にある。反体制派の最大拠点といえ、補給路が断たれると大きな打撃となる。シリア内戦をめぐり反体制派と政権の間で2月に停戦が発効したが、4月に入ると停戦は事実上崩壊し、アレッポでは政権軍とロシア軍によるとみられる空爆が激化した。
人権監視団によると、政権軍と政権を支援するレバノンのシーア派組織ヒズボラの部隊が今月に入り、同地域と外部を結ぶ唯一の道路への攻撃を強め、17日に道路に到達した。国連人道問題調整事務所によると、道路はすでに7日から通行不能となり、人道物資の搬入や市民の移動ができなくなっている。
AP通信などによると、17日…