東京地検立川支部が誤認起訴した疑いがある男性は、朝日新聞の取材に「早く被告の立場から解放されたい」と語った=東京都内
東京都八王子市の傷害事件で東京地検立川支部が中国籍の男性被告2人を誤認起訴した疑いがある問題で、このうち貿易会社経営の男性(39)が朝日新聞の取材に応じた。「犯人と決めつけられ、本当に悔しかった」と胸中を語った。
7月5日夕、東京都立川市の立川拘置所前。保釈された男性は、笑顔で家族や弁護人の前に姿を見せた。逮捕から98日目。「自由って、ほんと、いいですね」。缶コーヒーを2本続けて飲み、空を見上げた。
男性は今年3月、警視庁八王子署に傷害の疑いで逮捕された。2014年1月、八王子市の繁華街で男性2人が複数の男に殴られけがをした事件の容疑者とされた。
被告の男性は事件当時、友人ら…