21日の第98回全国高校野球選手権大阪大会3回戦で、春夏の甲子園に計16回出場、春1回、夏4回優勝経験がある大阪桐蔭が、関大北陽に1―2で敗れた。大阪桐蔭は3回に中山遥斗選手(3年)の左越え本塁打で先取点を奪ったが、関大北陽が4回に川崎圭汰選手(2年)の2点適時二塁打で逆転し、そのまま逃げ切った。
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大阪桐蔭のエース左腕・高山優希投手(3年)は、昨秋の明治神宮大会準決勝で自己最速となる150キロを記録し、注目を集めた。腰の故障で春の大阪府大会はベンチから外れた。21日の関大北陽戦は、2回戦で敗退した今春の選抜大会以来の公式戦登板だった。11個の三振を奪ったが、及ばなかった。
打線は、選抜大会で本塁打を放った主将の吉沢一翔選手(3年)ら振りの鋭い打者がそろっていた。
今夏の大阪大会では、17日の初戦(2回戦)の東戦は、13―2で五回コールド勝ちしたものの、序盤に守備のミスが続き、西谷浩一監督は「守りからしっかりやりたい」と次戦への課題を口にしていた。
大阪桐蔭は、中村剛也選手(西武)、西岡剛選手(阪神)、中田翔選手(日本ハム)、藤浪晋太郎投手(阪神)、森友哉選手(西武)ら多数のプロ野球選手が輩出している。
関大北陽は、北陽時代に春夏計14回甲子園に出場し、1970年の選抜で準優勝。OBに岡田彰布元阪神監督らがいる。春の大阪府大会準決勝では大阪桐蔭に1―5で敗れていた。(荻原千明)