プロ野球・巨人の元投手らによる野球賭博事件で、賭博開帳図利幇助(ほうじょ)と常習賭博の罪に問われた元投手、笠原将生被告(25)の公判が5日、東京地裁で結審した。検察側は「他の投手を賭博に誘っており、賭け金も多額で悪質だ」として懲役1年2カ月を求刑。弁護側は「賭博を開いた場は存在しない」として、幇助罪については無罪を主張した。判決は10月5日。
検察側は、胴元とされ、賭博開帳図利罪に問われた飲食店従業員斉藤聡被告(38)にも、懲役1年6カ月を求刑した。
この日の被告人質問で笠原被告は、「ロッカーや寮でトランプやマージャンを毎日のようにやっていて、その延長でやってしまった」と説明。松本竜也(23)、高木京介(27)の両元投手を野球賭博に誘ったのは斉藤被告の依頼ではなく、自ら勧誘したと述べ、「当時は賭博が発覚したときの影響を考えず、感覚がまひしていた」とも語った。
「自分のしてしまったことは思…