市政報告会の会場費20万円、ビールを茶菓子代に――。富山市議会自民会派の政務活動費不正を受け、同会派の市議が、領収書偽造などの明らかな不正行為まででなくとも金額や使途を「不適切」として政活費を返還しようという動きが出ている。同様のケースは今後も増える可能性がある。 富山市議会の政活費不正なぜ続々? 「辞職ドミノ」拡大 会派政調会長の宮前宏司氏(60)は朝日新聞の取材に対し、2013年12月に市政報告会を市内の料理店で開き、会場費として政活費20万円を受け取っていたことを認めた。会場費の上限に定めはないが、「社会通念上、市政報告会の会場費としては不適切と思われかねない」とし、返還する意向を明らかにしている。 同市議会の政活費の指針は市政報告会の茶菓子代を「社会通念上、妥当な範囲」と定め、議会で上限を1人500円と申し合わせている。不正を認めて辞職した岡本保氏(65)らは、茶菓子代を上限まで水増しするなどして政活費を不正取得していた。 この茶菓子代をめぐって「不適切」なケースも。 宮前氏はビールなど酒代を茶菓子代として請求していた領収書があるとも明らかにした。「不適切」と認め、調査して金額を特定し返還を検討するという。 会派で政活費不正調査の中心となっていた高田重信幹事長(62)も11~15年度に開いた市政報告会で参加者にビールを提供し、茶菓子代として請求していたことを認めた。調査の上返還する方針を示している。 会派内では疑問の残るケースは他にもあるといい、会派で調査している。(松原央、吉田真梨) |
ビールを茶菓子代… 富山市議会「不適切」な政活費実態
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