森英介氏
国会で憲法議論を主導する衆院憲法審査会長人事をめぐり、自民党の下村博文幹事長代行は15日、森英介・党憲法改正推進本部長に会長就任を打診し、森氏も受け入れた。現会長の保岡興治元法相を留任させる案には党内の異論が強く、最終的に保岡氏は森氏の後任として同推進本部長に就くことになった。20日にも党の正式な手続きを行う。
森氏は麻生派で当選9回。法相も務めた。主に厚生労働分野を中心に活動しており、憲法は専門ではないが、安定感を評価する声もあり、昨年10月に同推進本部長に就任し、先月、留任したばかりだった。
党幹部によると、衆院憲法審査会長人事をめぐっては、8月上旬の内閣改造・党役員人事の前後に、首相官邸から、谷垣禎一前幹事長の起用を望む意向が党側に伝えられた。だが、入院中の谷垣氏側は固辞。党内では復帰までの間、保岡氏を続投させる案が有力視されていた。
保岡氏は今月12日、民進党の…