海の森水上競技場予定地(中央の水路)=朝日新聞社ヘリから、嶋田達也撮影
2020年東京五輪・パラリンピックのボート・カヌー会場として東京都が東京湾岸に計画する「海の森水上競技場」について、都が施設整備費を現在の491億円から300億円前後に圧縮できる試算をしていることが18日、わかった。
小池百合子都知事は試算をもとに、月内にも開催計画の見直しに結論を出すとみられる。18日午後には国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長と都内で会談し、計画について意見交換する。
都によると、同競技場の事業費圧縮のため、追加工事が生じた場合に備える対応費(90億円)を不要と判断したほか、スタンドや艇庫などの施設について規模縮小を検討。テレビカメラ用の桟橋など国際競技団体と協議中の施設整備費(60億円)も見直し対象とし、「全体で300億円前後に抑えられる見通しになってきた」という。
同競技場をめぐっては、小池知事の選んだ調査チームが先月、整備費を過大と判断し、長沼ボート場(宮城県登米市)への会場変更など見直し案を提言。村井嘉浩・宮城県知事も誘致に前向きな姿勢を示し、同ボート場での開催に必要な整備費を「150億~200億円」と試算している。
一方、都は18日、15年にI…