自民党は21日、郵政民営化をめぐって除名した綿貫民輔・元衆院議長を復党させる方針を固めた。二階俊博幹事長が安倍晋三首相(党総裁)に要請し、首相は「全面的に賛成だ」として了承した。近く党紀委員会を開き、正式決定する。国会議員として除名された人の復党は同党初となる。
綿貫氏は小泉政権時代の2005年、郵政民営化法案の採決で造反し、同年9月の「郵政選挙」に国民新党を結成して出馬した。自民党に離党届は受理されず、同年10月に除名された。二階氏は記者会見で「ことが発生して10年以上経過している。綿貫先生はお立場上やむを得ない行動だった」と述べた。