不明男児の所在確認などの対応について説明する、大阪府松原市役所の担当者ら=26日午前10時42分、松原市役所、辻村周次郎撮影
堺市北区に住民票がある梶本樹李(たつき)ちゃん(4)が行方不明になり、両親が児童手当などの詐欺容疑で大阪府警に逮捕された事件で、樹李ちゃんの3歳児健診を延期し続けていた両親が、健診の期限を迎える直前に転居していたことが、府警などへの取材でわかった。府警は行政側の家庭訪問で、行方不明が発覚するのを防ぐためとみている。
4歳児不明、3年前から 父親「階段から落ちて死んだ」
両親は父親の梶本卓(すぐる、35)、母親の千穂(32)の両容疑者。府警などによると、両容疑者は当時住んでいた大阪府松原市から、樹李ちゃんの3歳児健診の通知を受けながら受診させず、昨年7月以降、市から電話で健診を受けさせるよう求められていた。そのたびに両容疑者は「都合が悪い」などと理由をつけ、半年間、6回にわたって受診の延期を繰り返していた。
昨年12月、卓容疑者が「引っ越しを考えている」として市側に今年1月に健診を受ける意思を伝えたまま、連絡もなく堺市北区に転居。松原市はその後一時、両容疑者の所在をつかめなかったという。
母子保健法では、3歳児健診は…