未公開株の売買をめぐる詐欺事件で実刑が確定した羽賀研二(本名・当真美喜男)受刑者(55)に対し、高値で買った大阪市の男性社長が計約3億9700万円の返還を求めた訴訟の判決が27日、大阪地裁(森田浩美裁判長)であり、全額の返還を羽賀受刑者に命じた。
社長は2001年、タレント活動をしていた羽賀受刑者から「近く上場予定」という医療コンサルタント会社の未公開株購入を持ちかけられ、売買に応じたところコンサル会社が破産。購入額は元値の3倍で、多額の債務を負った。判決は売買代金が3倍とは知らなかったと認定し、前提事実の違う契約は無効とした。
羽賀受刑者はこの社長に対する詐欺などの罪で逮捕・起訴され、最高裁で13年に懲役6年の実刑が確定した。