米グーグルの親会社アルファベット、米アマゾンは27日、それぞれ2016年7~9月期決算を発表した。アルファベットは大統領選関連の動画視聴や検索が増え、広告収入の伸びにつながった。アマゾンもクラウドサービスが伸びて増収増益だった。
アルファベットは、売上高が前年同期より約2割増の224億5100万ドル(約2兆3570億円)、純利益は約3割増の50億6100万ドル(約5310億円)だった。大統領選のテレビ討論会を中心に、傘下の動画投稿サイト「ユーチューブ」や検索エンジンの利用が増え、広告収入が好調だった。
グーグルのスンダー・ピチャイ最高経営責任者は電話会見で「前回大統領選のテレビ討論会に比べ、ライブ動画の視聴は5倍増だった」と述べた。
一方、アマゾンは売上高が約3割増の327億1400万ドル(約3兆4350億円)、純利益は約3倍の2億5200万ドル(約260億円)だった。本業のネット通販の伸びに加え、クラウドサービスの売り上げも約5割増えた。(サンフランシスコ=宮地ゆう)