第一着を打つ井山裕太名人。左は高尾紳路九段=2日午前9時、甲府市、堀英治撮影
囲碁の七大タイトルすべてを独占している井山裕太名人(27)に高尾紳路九段(40)が挑戦している第41期名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の最終第7局が2日、甲府市の常磐ホテルで始まった。
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定刻の午前9時、立会人の王銘琬(おう・めいえん)九段が「時間になりましたので握ってください」と対局開始を宣言。最終局のため先後を決める「握り」が改めて行われ、井山名人が先手番(黒番)に決まった。両者一礼の後、井山名人の第一着は右上小目。後手番(白番)の高尾挑戦者が左上星と応じて、最終決戦の幕が上がった。
高尾挑戦者が3連勝した後、井山名人が3連勝する劇的な展開をたどった今シリーズ。井山名人が大逆転で名人の座を死守し、七冠王の立場を維持するか、高尾挑戦者が10期ぶりの名人返り咲きを果たすか。いよいよ決着の時を迎えた。
対局は持ち時間各8時間の2日制で、2日午後5時半以降に封じ手。3日午前9時から打ち継いで同日夜までに終局する。
記録係は大淵浩太郎四段と常石隆志二段。新聞解説は加藤充志九段、ネット解説は武宮陽光六段。