力投する大阪桐蔭先発の根尾=池田良撮影
(31日、選抜高校野球、大阪桐蔭5―1明秀日立)
大阪桐蔭・根尾昂
「飛騨の怪物」だった根尾
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朝一番のまっさらなマウンドに立って感じた。「改めて素晴らしい場所だな」と。甲子園では昨年の選抜で優勝投手になって以来の登板で、先発は初めて。打力のチームを相手に鋭いスライダーが有効、との起用だった。
11奪三振、1失点と狙いは的中した。一方で9四球と乱れて153球を要した。「(内容には)まったく満足していません。四球は投げ急ぎ。バランスが悪かった」。つながりそうな眉毛をひくつかせてそう言ったが、そんな荒れ模様の投球が逆に的を絞らせなかった。五回には2死一、二塁から自分のバットで2点目をあげる。直後に投球も力が抜けて良くなった。
西谷監督いわく「野手と投手で性格が変わる。優等生がマウンドではふてぶてしくなる」。中軸打者、内野の要、そして時に投手。1人何役も務めて「今日もいろいろ勉強になった。全員で守って、全員でつないでいくという」。連覇に向けて成長し続ける。(堀川貴弘)