「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」による3回目の専門家ヒアリング=30日午前、首相官邸、恵原弘太郎撮影
天皇陛下の退位をめぐり、政府が設けた「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」(座長=今井敬・経団連名誉会長)は30日、3回目の専門家ヒアリングを首相官邸で行った。憲法に詳しい5人が対象で、退位に4人が賛成し、1人が反対した。これで予定していた16人からのヒアリングは終了した。有識者会議は専門家の意見を踏まえ、年明けにも論点整理を公表する方向だ。
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この日は、八木秀次・麗沢大教授、百地(ももち)章・国士舘大大学院客員教授、大石真・京大大学院教授、高橋和之・東大名誉教授、園部逸夫(そのべいつお)・元最高裁判事にヒアリングを行った。
八木氏は「自由意思による退位容認は次代の即位拒否と短期間での退位を容認することになり、皇室制度の存立を危うくする」と退位に反対し、国事行為の臨時代行で対応するべきだと主張した。
一方、百地氏は「終身制は維持…