反対集会の参加者は腕を組んで歌を歌い、辺野古の基地建設に抗議した=5日午前7時15分、沖縄県名護市、小山謙太郎撮影
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画に反対する県民らが5日朝、辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前の県道で今年初めての抗議集会を開いた。国は工事を昨年12月末に再開しており、今月から埋め立てに向けた作業を本格化させる見込み。反対派は5日から連日、抗議活動をする。
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小雨が降る中、約400人(主催者発表)がゲート前に座り込み、「辺野古の海を守れ」「沖縄に基地はいらない」と抗議の声を上げた。
シュワブ前の抗議活動をめぐっては、反対運動のリーダーだった沖縄平和運動センター議長の山城博治被告(64)らが、威力業務妨害などの罪で昨年12月に那覇地裁に起訴された。山城被告らは長期の勾留が続いており、この日の集会では「相次ぐ逮捕や、逃亡・証拠隠しの恐れはないのに勾留を続けているのは、司法当局による反対運動への圧力が目的だ」など県警や検察への抗議の声が上がった。(小山謙太郎)