行方不明になったカーペットニシキヘビ=東山動植物園提供
名古屋市千種区の東山動植物園は12日、園内の「自然動物館」で飼育していたカーペットニシキヘビ1匹(体長約50センチ)が1日から行方不明になっていると発表した。園は寒さで死んだ可能性があるとみている。
園によると、行方不明になったのは子どもの個体。28~32度の温暖な気候を好むヘビで、23度の飼育箱で育てられていた。1日昼ごろ、担当者が飼育箱からいなくなっていることに気づき、職員約30人で捜したが見つからなかった。館外に出た可能性は低いという。
カーペットニシキヘビはオーストラリアなどの森林や草原に生息。成体になると体長は2~2・8メートルになるという。毒はなく、人に危害を与える特定動物には指定されていない。
園は昨年末に鳥インフルエンザが発生した影響で動物園エリアを約1カ月にわたって休園していたが、13日に営業を再開する。園は、行方不明のヘビを発見できる可能性があるとして捜索を続けてきたが、開園が近づいたため発表することにしたという。