フィリピンワシの命名式で「サクラ」と名付けられたひなのぬいぐるみをドゥテルテ大統領(右)から贈られる安倍晋三首相(中央)、昭恵夫人。後方は成鳥の剝製(はくせい)=13日午前、フィリピン・ダバオ市内のホテル、飯塚晋一撮影
フィリピンを訪問中の安倍晋三首相は13日、南部ミンダナオ島のダバオ市を訪れ、ドゥテルテ大統領と前日に続いて2度目の会談を行った。ドゥテルテ氏は米国との同盟関係の重要性に言及。トランプ次期米政権についても意見を交わした。同市はドゥテルテ氏の地元。首相は私邸にも招かれ、ともに親密さをアピールした。
首相、フィリピンに1兆円支援表明 ドゥテルテ氏と会談
ダバオ市はドゥテルテ氏が計20年以上にわたって市長を務めた地で、ドゥテルテ氏の大統領就任以降、公式訪問した外国首脳は安倍首相が初めて。会談は市内のホテルで約30分間行われた。日本側の説明によると、両首脳は米国のアジアでの存在感について意見交換。ドゥテルテ氏は米比同盟の重要性に触れ「米比の協力を継続していく」と述べた。
これに対して、首相は「アジアの平和と繁栄を確保していく上で米国の関与が不可欠で、フィリピンとも連携したい」と語った。ドゥテルテ氏がトランプ氏と昨年12月上旬に電話で協議したことにも触れ、「生産的なやりとりが行われたと承知しており、歓迎する」と伝えた。
ドゥテルテ氏は多くの容疑者を…