異例づくしの米大統領選を勝ち抜いたドナルド・トランプ氏(70)が、20日午前9時半(日本時間同日午後11時半)からの就任式を前に首都ワシントン入りし、家族とともに歓迎コンサートなどに出席した。一方、同市内や全米各地で抗議デモも相次ぎ、新大統領誕生を祝う雰囲気とはかけ離れた市民の声が響いた。
特集:ドナルド・トランプ氏
就任式前日の19日、トランプ氏はツイッターで「旅が始まる。米国民のための偉大な旅になるよう懸命に働き、闘う。米国を再び偉大にすると確信している」と述べて首都に乗り込んだ。
就任式の行事として、まず夫人ら家族とアーリントン墓地を訪れ、戦没者の墓に献花した。その後、リンカーン記念堂で開かれた歓迎コンサートに参加した。
「あなたたちはもうこれ以上、忘れられることはない」。トランプ氏が特設会場からこう語りかけると、白人がほとんどを占める観客から、ひときわ大きな拍手と歓声がわいた。
観客には、トランプ氏のスローガンが入った赤い野球帽をかぶり、トランプ氏の旗を持っている人が目立つ。
正午すぎ、会場でトランプ氏に…