20世紀前半の米国の暮らしが分かる「モッツ雑貨店」。天井、壁、床に並ぶたくさんの商品を精密に再現している=横浜市西区のそごう美術館
そごう横浜店(横浜市西区)6階のそごう美術館で、「魅惑のドールハウス展」が開かれている。昨年7月にオープンした箱根ドールハウス美術館(箱根町)が所蔵する世界的にも貴重なハウスや現代の作家による作品など、約50点を展示している。
1930年代初期にアメリカで作られた「モッツ雑貨店」は、棚に並ぶ瓶、缶、箱、壁にかけられた洋服や鍋、床に並べられた野菜など食品、天井からつり下げられたやかん、かご、バナナやトウモロコシなどが精密に再現されている。同じころ作られた「デモイン・バンガロー」もあり、当時の米国人の暮らしを想像することができる。
作品は、自分のカメラで撮影することができる。また、東京芸大の協力で、来場者がドールハウス内にいるようにスクリーンに投影される装置もある。
展覧会の企画に協力したメイプル(鎌倉市)の内田みち子プロデューサーは「ドールハウスは小さいが、実際に家を建てるのと同様の手間がかかっている。女性や子ども向けと思われがちだが、ものづくりが好きな男性たちにも、ぜひ、見ていただきたい」と話している。
展示は31日までの午前10時~午後8時で、会期中無休。大人千円、大学・高校生800円、中学生以下無料。問い合わせはそごう横浜店(045・465・2111)。(村山恵二)