名古屋市で2014年に女性(当時77)を殺害したほか、12年に同級生ら2人に硫酸タリウムを飲ませたとして殺人や殺人未遂などの罪に問われた元少女(21)の裁判員裁判が9日、名古屋地裁であった。
タリウムを飲まされ、視力障害を負った同級生男性(20)の証人尋問があり、「自分が思い描いていた目標や夢が台無しにされ、自由を奪われた。精神的につらくて許せない気持ちでいっぱいです」と語った。
男性の証言はついたてに隠された中で行われた。公判の冒頭、男性は拡大読書器で文字を5倍の大きさにした宣誓書を読み上げた。
元少女は仙台市の高校2年生だった12年5月28日以降、高校で計2回、男性のペットボトルにタリウムを混ぜて殺害しようとしたなどとして起訴されている。
男性は12年6月6日に腹痛、6日後に脱毛の中毒症状が出たという。「朝起きたときに枕にびっしりと髪の毛がついていた。100本は優に超えていた」。7月中旬には目がかすみ、足がしびれ始めた。さらに7月19日にはタリウムを再び飲まされたとされる。
8月には歩行も困難になり、「…