シーズン到来を告げる18日の富士ゼロックス・スーパーカップでボールを競り合う鹿島の昌子
サッカーの明治安田生命J1リーグが25日、開幕する。世代交代が進む中、リーグ創設とほぼ同じ1992年度生まれ、25歳になる有望株が増えてきた。世界を見渡してもゲッツェ(ドイツ代表)ら実力者がそろう世代。Jの舞台でも「新星」は現れるか。
ひときわ輝くのが、日本代表定着を狙う24歳のDF昌子(しょうじ)(鹿島)だ。昨季、J1王者となり、クラブワールドカップでも2位になったチームの中心。「周りから、『あの鹿島』という目で見られる。恥ずかしい試合はできない」。鹿島は中田浩二氏や岩政(関東1部・東京ユナイテッド)ら、日本代表のセンターバックを生んできた。昌子は伝統あるこのポジションで、後輩を引っ張る立場になり、「自分も先輩の背中を見て育ったように、彼らに背中で見せていきたい」と誓う。「2008年の大分が記録したシーズン24失点。それを下回る」
日本代表での活躍が期待されるのは、10番を背負う24歳のMF大島(川崎)も同じ。広い視野と正確な技術で攻撃の起点を担う。22日のアジア・チャンピオンズリーグ水原戦でも、好機を再三演出した。だが、1―1でシーズン初白星はならず、「危機察知能力を高めるなど、やらなければいけないことがたくさんある」と飛躍を目指す。
ベルギーから5年ぶりに復帰し…