西山(左)のまわしがゆるみ土俵に接地し、翠富士の勝利となった=岡本肇撮影
大相撲春場所千秋楽の26日、三段目の翠富士―西山の取組で誤審があった。
どすこいタイムズ
ともに4勝2敗の対戦。17枚目西山の「前袋」と呼ばれる、まわしを締め始める時の先の部分が土俵についたのを確認した審判の1人が手を挙げ、西山の「反則負け」に。19枚目の翠富士が勝ち名乗りを受けた。しかし相撲規則の勝負規定には「前褌(みつ、まわしの前の部分)がはずれて落ちた場合は、負けである」との条項があるものの、「締込(まわし)の前の垂れ(前袋)が砂についても負けとならない」とある。
勝敗は覆せないため、このまま翠富士の勝ちとなった。日本相撲協会の春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は「西山には申し訳ない。審判の認識不足だった」との見解を示し、協会はこの取組の審判を務めていた5人の親方に厳重注意の処分を科した。