(17日、甲府0―0柏)
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Vゴール廃止後のJ1タイ記録(同一シーズン)となる9連勝を狙った柏の前に、元指揮官が立ちはだかった。
甲府の監督は、2季前に柏を率いていた吉田達磨監督。それ以前は育成組織の監督としてFW武富孝介やDF輪湖直樹らを育て、柏の選手の個性、戦い方を熟知する。
柏の好調の要因だった高い位置からのプレス。FWクリスティアーノやMF中川寛斗がプレスをかけようと動き始めると、甲府GKやCBは無理をせず、ロングボールを蹴ってしまう。柏がボールをキープして攻めようとしても、今度は甲府に最終ラインを5人で固められ、攻めきることができなかった。
柏を熟知した戦いで良さを封じられて引き分け。連勝は8で止まった。「すごくやりにくかった。タツさん(吉田監督)にはなかなか勝てないなあ」と武富も苦笑いするしかなかった。(河野正樹)
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△下平監督(柏) 「連勝が止まったのは残念だが、いつか止まる。勝ち点1を積み上げたことをポジティブに捉えたい」
△大谷(柏) 「勝ち点1は妥当な結果。悔しいが、相手の5バックに対して、攻撃のアイデアが足りなかった」
△吉田監督(甲) 古巣・柏の連勝を止め、「最後まで走るというところで、選手たちが素晴らしいファイトを見せてくれた。力を出し切ったことを誇りに思う」。