17日のアイルランド戦の後半、タックルを振り切りトライを決める日本代表FB野口=静岡・エコパスタジアム、西畑志朗撮影
唯一の大学生が堂々としたプレーを見せた。17日にあったラグビーの国際試合、リポビタンDチャレンジカップのアイルランド戦(静岡・エコパスタジアム)。日本は世界ランキング4位の強豪に22―50で大敗したが、FBで先発した野口竜司(東海大4年)は攻守で見せ場を作った。FBは2015年ワールドカップ(W杯)イングランド大会では五郎丸歩(31)が務めたポジション。21歳はその後継者になり得る有望株だ。
野口は177センチ、86キロのがっちり型。東海大仰星高(大阪)では高校日本代表にも選ばれ、3年時に全国制覇。今季は東海大の主将を務める。チーム最後尾のFBは、攻撃、防御ともに求められる役割は大きい。強豪相手では10日のルーマニア戦(熊本)に続く先発で、その能力を発揮した。
まずは前半開始早々。自陣に蹴り込まれた球を背走しながら相手選手と競り、捕球した。プレッシャーをかわしつつ、タッチライン外へ蹴り出してピンチを防いだ。後半19分は、攻撃で見せ場を作った。相手ゴール前ラック右で球をもらうと、一度内側に突っ込む動きを見せながら縦に切り返した。相手防御3、4人を振り切ってトライ。
「足は速くない」と言うが、「…