公式戦の最多連勝記録を３０年ぶりに塗り替えた将棋の中学生棋士、藤井聡太四段（１４）が６日、大阪市福島区の関西将棋会館であった第７６期順位戦（朝日新聞社、毎日新聞社主催）のＣ級２組２回戦で勝った。２日に公式戦３０戦目にして初黒星を喫し、連勝が「２９」で止まってから初の対局で、連敗はしなかった。

藤井四段、初黒星後の初対局始まる 中田七段と対戦

藤井聡太四段、連勝２９でストップ 公式戦でプロ初黒星

藤井聡太四段に関するトピックス

この日は佐藤天彦名人（２９）の師匠である中田功七段（４９）と対戦。後手番の中田七段が得意の「振り飛車」戦法を採用し、藤井四段が自分の玉を深く堅く囲う「穴熊」で対抗した。中田七段の攻めをしのいだ藤井四段が反撃に転じ、終盤の激しい攻防戦を制した。

順位戦は将棋界の頂点「名人」をめざす戦い。最上位のＡ級からＣ級２組まで５クラスあり、例年６月から翌年３月にかけてクラスごとにリーグ戦を戦う。成績上位者が一つ上のクラスに上がり、Ａ級の優勝者が名人挑戦者になる。他のタイトル戦はプロ入り１年目で挑戦・獲得の可能性があるが、名人位だけは最短でも５年かかる。

新人の藤井四段は一番下のＣ級…