(29日、ソフトバンク4―0日本ハム)
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夏場の9連戦に突入したソフトバンクにとって大きな白星となった。先発の千賀が8回無失点、無四球、計95球の快投で先陣を切った。
「9連戦の最初。長いイニングを投げることを意識してマウンドに上がった」
立ち上がりから最速151キロの速球を軸に、早めに打者を追い込んだ。スライダー、フォークなどを交えながら五回までの毎回を含む計7奪三振。「早い段階で1球だけ(足に)きた」と右足がつりかけ、八回には「腕の振りが遅くなった」。それでも三塁を踏ませず、役目を果たした。
背中の張りから戦列に戻った7月1日以降、3連勝だ。ぶれていた投球フォームをキャッチボールから見直して徐々に修正。登板ごとに失点を減らした。投球イニングは復帰後は6回が最長だったが、守護神サファテからは「野球は六回で終わりじゃないぞ」とハッパをかけられていて、この日プロ初完封は逃したものの八回まで投げた。工藤監督は「リリーフをほとんど使わず終われたことは大きい」と評価した。
今季9勝のうち、日本ハム戦は5戦全勝。千賀は「たまたま」と謙遜するが、2年連続2桁勝利にも王手をかけた。「(ここまで)そんなに働いていない。後半戦もっと活躍できるように頑張ります」
首位追走に欠かせない右腕が調子を上げ、チームは60勝一番乗りを果たした。(甲斐弘史)
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〈今宮(ソ)〉 先制の7号2ラン。「なんとか後ろにつないでと思った結果がスタンドまで届いた」
〈柳田(ソ)〉 だめ押しの24号2ラン。「打ちたいという気持ちだけ。入ると思わなかった」
〈曽根(ソ)〉 9番・二塁でプロ初スタメンも無安打。「(守備は)無難にいけた。打席では足が震えました」