豪州のFWユリッチ(左)。6月のコンフェデ杯でもプレーした=ロイター
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選で、B組1位の日本代表は31日(埼玉スタジアム、午後7時35分開始)に同3位の豪州と対戦する。豪州はW杯予選で過去2敗5分けと苦手とする相手だが、勝てば6大会連続のW杯出場が決まる。29日に同2位のサウジアラビアがアラブ首長国連邦(UAE)戦に1―2で敗れたたため、日本は豪州に引き分けるか敗れた場合でも、9月5日の敵地サウジアラビア戦に引き分ければ自力で本大会出場が決まる。
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豪州は持ち味の激しさ、球際の強さに加え、高さで優位に立つ難敵だ。06年W杯ドイツ大会で対戦した際には、1―0の終盤にパワープレーを浴びて守備が崩壊し、1―3で逆転負けを喫した。
パワーを前面に押し出すだけでなく、ここ数年はパスサッカーにも取り組む。今年6月のコンフェデ杯から3―4―3の布陣を採用するなど、戦いの幅を広げた。昨年10月の対戦での4―4―2に比べ、攻めにかかれば前線に人数をかけられる分だけ脅威は増す。
最終予選でチーム最多4得点を挙げるのは最前線のFWユリッチ(ルツェルン)。対戦経験があるDF昌子(鹿島)は、「キープ力はかなりのもの」と警戒する。「日本キラー」と呼ばれる37歳のベテランFWケーヒルも健在だ。豪州のポステコグルー監督は、「試合の流れの中で適した形をとりたい。日本の長所、弱点を理解し、自分たちのゲームプランを実行していく」と話す。
豪州の新布陣にはまだ守備面の穴があり、後方からのパス回しも不安定だ。日本が上回るのはスピードや機敏さ。前方で球を奪って速攻を繰り出せれば効果的だ。(藤木健)
■W杯予選における日本代表のオーストラリア戦戦績
(日付の後は順に、大会、スコア、会場)
1969年
10月10日 メキシコ大会アジア・オセアニア1次予選 ●1―3 ソウル
10月16日 同 △1―1 同
2009年
2月11日 南アフリカ大会アジア最終予選 △0―0 横浜国際
6月17日 同 ●1―2 メルボルン
2012年
6月12日 ブラジル大会アジア最終予選 △1―1 ブリスベン
2013年
6月4日 同 △1―1 埼玉
2016年
10月11日 ロシア大会アジア最終予選 △1―1 メルボルン