右足首負傷の羽生結弦にエールを送ったエフゲニー・プルシェンコ氏(右)
フィギュアスケート男子の2006年トリノ五輪金メダリスト、エフゲニー・プルシェンコさんが15日、東京都内で、羽生結弦(ANA)が出演するCM発表会に登場した。9日の練習で右足首外側靱帯(じんたい)を痛めてNHK杯を欠場した14年ソチ五輪金メダリストに熱いエールを送った。
現役時代に15回の手術を受けたというプルシェンコさんは「3回は背骨の大手術だった」と語った。「ユヅル君は自分の軸を持っているので、必ず回復し、自分の滑りを五輪で見せてくれると信じている」
開幕まで残り3カ月を切った平昌(ピョンチャン)五輪で、羽生は66年ぶりの男子2連覇をめざす。「皇帝」と呼ばれたプルシェンコさんは過去4回出場した五輪を振り返り、「3連覇はもちろんのこと、4連覇もできたのではと思っていた」と明かす。
しかし、実際は個人では金メダル1個にとどまり、連覇はならなかった。その現実から学んだ教訓が今も胸にあるという。「まず焦ってはいけない。そして、フィギュアは他のアスリートと戦ってはいけない。戦う相手は自分一人。克服すべきは恐怖心だ」
今季から羽生が取り組み、練習…