内閣府は17日、治安に関する世論調査の結果を発表した。「日本は治安がいい」と思う人は8割を超え、2004年の調査開始以降で最多となった。警察庁の担当者は「16年の刑法犯認知件数が戦後初めて100万件を下回った。こうした状況が治安意識にも表れた」と分析している。
「現在の日本は治安がよく、安全で安心して暮らせる国だと思うか」との問いに、「そう思う」と答えた人は80・2%で、12年の前回調査より20・5ポイント増えた。「そう思わない」は20・5ポイント減の18・9%。
「自分や身近な人が犯罪に遭うかもしれないと不安になる場所」を複数回答で尋ねると、「インターネット空間」が61・1%で、前回から19・2ポイントの大幅増。「繁華街」(54・3%)や「路上」(47・6%)を初めて上回った。
「被害に遭うかもしれないと不安になる犯罪」(複数回答)は「インターネットを利用した犯罪」(60・7%)、「振り込め詐欺や悪質商法などの詐欺」(50・2%)、「空き巣など」(50・1%)と続いた。
調査は4回目。全国の18歳以上の男女3千人を対象に9月に実施し、回答率は58・8%だった。